凡人のガチにこそ、人は心を奪われる。

昨年末だったか、ピアノアレンジ対決という企画の番組をふとテレビで目にした。

課題曲をオリジナルアレンジして自らソロピアノで演奏するというものだ。

一対一のバーサス対決、審査員の採点で白黒がはっきりつく。

ピアノ経験者が多い日本では、テレビの前でしたり顔で評論家気分が味わう人もいるだろうこの企画は視聴者参加型と言えるかもしれない。

新垣隆、『前前前世』で天才ピアノキッズと対決!審査員も唸る意外なアレンジ披露

自分が見たときは、小学5−6年生の子と、プロピアニストの対決だったが、この番組はプロプレイヤーではない人間がやるからこそ味が出るのだと感じた。

熱意、本気さのニュアンスが違うのだ。

プロプレイヤーももちろん真剣なのだけれど、そのニュアンスが違う。

彼らのガチはプロ意識、あくまで仕事としてガチなのだ。ある種のプロレス意識だ、

 

この番組では、プレイヤーとして食ってるわけではない、だが音楽には人生をかけてきた、そんな人間同士の己の存在価値をかけた戦いが視聴者を釘付けにするのではないか。

「負けたけど・・・、負けたけど、、、でも頑張りたい。」

負けたその小学生の最後に漏らしたこの言葉には静かな熱意が感じられ、私の胸に刺さるものがあった。

 

どれだけその熱意を演出できるか。真剣勝負、生きるか死ぬかの緊張感に人はつい目を惹かれてしまう。

人から抜きん出た何かがあるわけじゃない、そんな自分を隠し続けながら売れるのが難しくなってきた今、熱意と真剣さからくる鬼気迫る様で人を惹きつけることができるというのは、この時代に成功する1つのヒントに間違いない。

Twitter やってます。記事を読んでM.T.に関心をお持ちになった方はフォローどうぞ。

2、3日おきにつぶやいてます。
The following two tabs change content below.
M.T. (エムティー)
作曲者。慶応と音大のダブル中退。PSVR「ONE PIECE GRAND CRUISE」のPV楽曲や「ケリ姫スィーツ」のゲーム内BGMなど、ゲーム音楽を中心に楽曲提供実績があります。疾走感と共にストリングスで煽った切なさのある戦闘曲などは、クライアント様より高い評価をいただくことが多いです。