凡人の僕らが取るべき戦略。『図解 弱者が強者に勝つ方法 ランチェスター戦略』のレビュー

2016/09/18

chess-1215079_1920

自分の音楽を人に届けるためには、作るだけではなく音楽以外のことを学ぶ必要があります。

本書は戦争理論から生まれたビジネス理論ですが、音楽でも応用出来ると思いました。

 

戦闘力 = 機材効率 x 技術力

argument-238529_1920

ランチェスターの法則は、戦闘の勝敗を示す軍事理論です。軍隊の強さ・力を示す戦闘力は、武器と兵力数で決まるといいます。

戦闘力は武器と兵力数で決まります。

1対1で戦う『一騎打ち』

狭い範囲での『局地戦』

敵と近づいて戦う『接近戦』

 

このような、前時代的な戦闘の場合は

(戦闘力) = (武器効率) x (兵力数)

という式で戦闘力を計算します。

 

これを音楽で考えてみると

 

演奏者であれば

(戦闘力) = (楽器の質) x (演奏技術)

 

作曲家・アレンジャーであれば

(戦闘力) =(機材効率) x (制作スキル)

 

といった感じでしょうか。

近代戦は兵力数が2乗に作用する

soldiers-1002_1920-1

近代的な戦いの場合に適用するルールをランチェスター第2法則といいます。

第2法則が適用される戦闘は確率戦で、広い範囲(広域戦)、敵と離れて戦う(遠隔戦)場合です

マシンガンで打ち合う集団戦をイメージしてください。

近的的な戦闘の場合は、技術の発展により、広範囲で遠距離にターゲティング出来るようになったからです。

 

確率戦では相乗効果をあげるので兵力数が2乗に作用するのです。

(戦闘力) = (武器効率) x (兵力数)^2

という式で計算します。

インターネットが普及した今、コンテンツをネットにアップロードすれば、同時に何人でもアプローチできます。

 

ビジネスに応用すると

(兵力数) = (コンテンツの数量)

(武器効率) = (コンテンツの価値)

と考えれば

(マーケティング力) = (コンテンツの価値)  x (コンテンツの数) ^2 

と考えることが出来ます。

 

音楽に応用するなら

(ファンを作る力) = (楽曲の質) x (楽曲数)^2

と考えられます。

 

インターネットを戦場とする場合、強者の企業は圧倒的な広告力と高いクォリティーのコンテンツで勝負してきます。

個人のこちらが力をかけるべきは、とにかく『数』。最も投資効率の高い『数』に全ての時間、資金、労力を投資するべきです。

 

弱者が強者に勝つための条件

statue-495270_1920

武器効率を高める

以前は手に届かなかった機材が手軽に購入できる価格になり、その上、機能はさらに向上しています。

技術革新がめざましい現在、人間の技能向上よりも機材のスペック向上に投資したほうが、効率は良いです。

なので、『時間』と『労力』はコンテンツの『数』に投資して、『資金』は『機材』 = 『武器』に投資するのが良いと思ってます。

 

差別化で勝負する

差別化とは他社の質を相対的に上回ることです。単に変わった事をすれば良いというものではありません。

弱者にとっての差別化戦略とは、ある1点に、資金、労働力、時間を集中させ、その部分では他社を圧倒するという意味。

オンリーワンとナンバーワンを同時に達成する必要があるということ。

 

キャラを立てる

差別化の本質の、ある部分である『他社の質を相対的に上回ること』を理解した上で。

差別化により、他者を上回る部分を一つ一つ増やしていくと、強みの掛け合わせになって、キャラが立ちます。

キャラが立ったとき、その市場でのブランディングは出来上がっているはず。

 

一騎打ち、極地戦、接近戦に持ち込む

arm-wrestling-567950_1920

一騎打ち戦

一騎打ち戦とは2社間競合です。一社独占先を新規開拓で狙えば一騎打ちで戦えます。

弱者は競合数の少ない場所を重視すべき。

一点集中主義

一点集中主義とは地域・販売経路・客層・顧客・製品など、細分化された市場へ集中することです。重点化領域の選定基準は勝ち易きに勝つことです。

音楽で例えるならば、歌モノの中でも、泣けるロックなら負けない! 

とか

オーケストレーションの中でも、ストリングス、木管、ホルンの組み合わせなら負けない!

など

条件を増やして細分化してそのエリアで他者を上回ること。

複数キーワードで勝つべし。

 

局地戦

局地戦とは営業地域を狭め集中することです。集中すべきは勝ち易い地域です。

音楽のマーケティングで考えると、youtube、ニコニコ、ブログ、AudioStock、などなど、手広く活動範囲を広げず、一カ所を徹底的に攻めるということ。

一騎打ち戦、一点集中主義、極地戦を考える事で、弱者のブランディングの成功率を高められるはず。

 

弱者はゲリラ的奇襲戦法で戦う

war-469503

味方の攻撃意図を秘匿する(ステルス作戦)必要があります。営業活動においては、こちらの攻撃意図をかく乱させるオトリ的な動きも必要でしょう。敵の戦力を分断出来れば味方の勝ち目が出てきます。

強者の戦略は、先手で弱者の差別化戦略を潰すことです、なので守りの戦略とも言えます。

上記で紹介した戦略は、強者に知られると先手を打たれる可能性があります。

弱者は手の内がバレないように遂行する必要があり。

 

大手と個人で決定的に違うものは『心の距離感』

heart-1450302_1920

顧客との心の距離を縮めた戦いを接近戦といい、接近戦に持ち込まれる前に決着をつけてしまう戦い方を遠隔戦といいます。

強者の企業と弱者の個人の決定的な違いは、顧客との「心の距離感」。

現状のツールを使って顧客にリーチしつつ、いかに自分を身近な存在として捉えてもらえるか。

ここが個人の力の見せ所だと思います。

 

まとめ

本の読み易さはコンビニに置いてあるような軽い感じ。

ただ、インターネットでの活動に仕方に関して、応用すればどのジャンルでも役に立つ一冊。

 

-ノウハウ, レビュー, 音楽脳ビジネス