商業音楽で音楽大学に進学する、という進路の選択について。

2016/08/26

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DTMを用いた作編曲で食ってくために、音楽の専門学校に行くという選択に関しては、割と情報が見つかります。

 

ただ、作編曲での音楽大学進学に関して、クラシック以外の情報があまり見つからないので、ちょろっと書いてみます。

 

あくまで、音楽能力、コネ、経済的に凡人が前提で。

商業音楽の作編曲が学べる音大

自分の知っている限りだと、東京音楽大学と洗足学園大学。

 

ここは、劇伴畑の大御所の方々を中心にスタジオレコーディングを目的としたカリキュラムを組んでいますね。

 

国立音楽大学にも「実用音楽コース」という商業音楽のコースがあるようです。

 

あと昭和音大も商業音楽コースがあるようですね。

基礎能力の高い生徒が多い

一般大学で、将来作編曲で仕事が出来そうなレベルの子はかなり少数です。

 

ですので、一般大学で作編曲の能力を上げていくとなると、インターネットを活用して活動するか。

 

業界にとにかくぶっ込んでいくかしか無いと思います。

 

音大のメリットの1つは、自分がいわゆる「音楽エリート」の子達と対等な環境に置かれるという事です。

 

「それメリット?」

 

大体、音大の作曲科というのは1学年10人前後だと思います。

 

幼少期から作曲を初めて、音楽高校卒業したような音楽エリートを相手に自分はどうすれば勝てるか。

 

どの能力を磨けば周りに認められるか。

 

そのように、結果として業界での自分のポジションの見つけ方に繋がっていきます。

 

試行錯誤して、小さなコミュニティーの中で、自分の得意分野で周りから一定の評価を得る事が出来るようになれば、先は明るいと思います。

 

環境は、人が成長する土台として本当に重要だと思います。

生楽器の演奏者と関われる環境

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音大の一番の魅力はこれです。

 

生楽器の奏者と分け隔てなく友達に慣れる環境って音大ぐらいだと思います。

 

生楽器に触れる機会が少ない方々が一番伸ばしづらい分野を、とても有利な条件で学ぶ事が出来るので、ここに時間と労力を投資するのが賢いです。卒業後、どの音楽畑に行ったとしても大きな強みになる可能性が高い。

 

なので、生楽器(特にクラシックインストゥルメンツ)に特に関心が無いのなら、もっと効率の良い選択肢があると思うんで音大進学はオススメしないです。

 

ただ、入ってから興味が湧くという事は多いにあります(自分はそう)

自作曲を生オーケストラで鳴らす機会がある

基本的にカリキュラムには、スタジオレコーディングと実際の生演奏を伴う作編曲課題があると思います。

 

企画力の無い人にとっては、お金で経験が買える貴重な機会です。

 

加えて、企画力がある人、もしくはその友達は、自分たちでオーケストラの演奏会を企画するので、カリキュラム以外でも生オケで自作曲を鳴らす機会も作れます。

 

音楽業界で相当認められない限り、仕事で生オケを鳴らす機会は得られないので、これも大きなメリットです。

就職活動では非常に不利

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新卒での就職活動を保険として考えている場合、一般企業からは専門学校と対して変わらない学歴と判断されているので、一般就職するなら有名所の総合大学行きましょう。

 

(自分は、就職するぐらいなら起業した方が良いと思ってますが。)

 

音大いくなら、例え、音楽以外で飯を食うにしても、起業、人脈を利用しての入社、インターンからの採用など、新卒採用以外の進路を考えるのがいいと思います。

仕事の仕方は自分で学ぶ必要がある。

音大は、積極的に学ぶ姿勢があれば「音楽的能力を高める場」としては非常に良い環境だと思います。

 

ただ、現場での細かい仕事の仕方などは、教えてくれません。

 

教えてくれてもちょろっと話に出るくらい。

 

仕事のやり方は、仕事をする事でしか覚えられないし、情報も得られません。

 

なので、とにかく仕事ができる所まで実力と環境を整えて、自分で仕事する機会を作っていくか、既に仕事をしてる作家さんのアシスタントするなど必要だと思います。

 

後者のが手っ取り早くノウハウを学べますが、今の時代、ネットを通して集客力を高め、仕事の機会を積極的に作っていけば、時間は掛かかるけど業界に縛られない自由度の高い活動が可能になると思います。

学費が高い、ホントに。

音大は少人数制の講義、もしくはレッスンが基本なので学費が高いです。

 

さらに、ポピュラー系の学科だと、最新の機材を導入してるのでさらに学費が高くなります。

 

学費は年間200万ぐらい見た方が良いです。(ポピュラー系の学科は私立しか無い)

 

それに加えて、上京する人は生活費が毎月必要ですし、教科書は、自分の機材費も掛かります。

 

なので、凡人家庭の経済力ならば、確実に「奨学金」をMAXで借りる事になるはずです。

 

(ただ、音大は卒業後、返済能力が低いケースが多いので、有名一般大学に比べて奨学金が降りづらいです。)

 

家が経済的に特別裕福でなく、奨学金を返済する算段が無いのならば、音大のポピュラー系の学科に進学はオススメ出来ないです。

まとめ

メリット

・周りのレベルが高い(音楽の素養的な意味で)。

・クラシック奏者、オーケストラに関して深く関るので、オーケストレーションのへの理解が深くなる。

・学校のカリキュラムに従えば、スタジオレコーディング経験やオケで自分の曲を鳴らす機会がある。

・学生で企画すれば、カリキュラム外で自分の曲をオケで鳴らせる。

 

デメリット

・学費がすごく高い。

・学歴としての価値はイマイチすぎる。

・仕事仕方は自分で学ぶしかない。

 

という感じです。

 

今の時代、ネットであらゆるコンテンツが見られます。

 

機材や録音の知識だって自分でスタジオを取ってセルフレコーディングしても勉強できます。

 

賢くて行動力がある人は、自分で学習環境を整備して、音大行くより、自分に合った音楽キャリアを積む事が出来ると思います。

 

「音楽的に充実してる環境 &高いレベルのコミュニティー」と「年間200万の学費」を天秤にかけた時、前者のほうに価値があると思える経済状況の方は、音大に行くという選択肢を考慮する余地はあると思います。

 

参考にどうぞ。

 

-ノウハウ